「ギターが上達する人」と「ギターが上達しない人」の決定的な違い
ギター弾き語りが上達する人と、そうでない人との決定的な違いといえば、「目標があるか、ないか」。これに尽きます。
つまり、「ギターや弾き語りがうまくなって、毎日を楽しみたい」という目的を達成するために、具体的な目標を持つことができれば確実に上達できるということです。
ちなみに、このブログでいう目的は「最終的になりたい姿。ゴール」で、目標は「目的達成のための手段・通過点」ということにします。
最初の目標は「この曲が歌いたい」が最適
弾き語りをはじめる時、まず最初に「○○○という曲を歌いたい」という目標が持てれば最適です。
この目標が持てないと、正直厳しいです。
例えば、なんとなく弾き語りをやってみようと、初心者用の弾き語り教本を買って練習をはじめたとしましょう。
最初のうちは、ドレミが弾けただけでも「おお〜、ドレミが弾けた」とか、基本コードのC/G/Cを弾いて「おお〜、起立/礼/着席だ〜」といった喜びもありますが、すぐに飽きます。
しばらくすると、初心者が必ずぶち当たる壁・バレーコードのFコードが目の前に立ちはだかります。
そして結局、Fを押さることができないまま、「なかなか難しいなあ。ギターはおれには無理だったかあ」とわずか2、3ヵ月で挫折してしまう。そんな人、山ほど見ています。
しかし、「○○○という曲を歌いたい」「○○○が弾きたい」という目標があれば、多少難しくてもモチベーションが維持できます。
もし弾きたい曲にFコードが入っていたら、とにかくFを押さえられるように練習しますよね。
もし好きな曲のイントロ(前奏)にアルペジオが入っていたら、意地でもマスターしたくなるはずです。
ひとつ注意点ですが、最初の曲を選ぶ場合、ハードルの高いものを避け、なるべく簡単そうな曲を選ぶようにしましょう。
ちなみに、簡単そうな曲と難しい曲の判断基準は、なかなかひと言でいえませんが、
例えば、C/G/Am/Em/Dm7といったシンプルでさっぱりしたようなコードが並んでいれば比較的簡単な曲と思ってよいかもしれません。
一方、Daad9/D#dim7/Cm7♭5/EmM7といった「何かのパスワードか?」と思うようなコードが出てきたら、難しい曲と判断しとりあえず避けましょう。
目標をクリアしたら次の目標へ
何ヶ月かかるかは人それぞれですが、最初の目標にした曲がある程度弾けるようになる頃には、基本的なコードやストロークなどが身についていることでしょう。
そこまで頑張ったらしめたもの。きっと、次の目標がぼんやりと浮かんできているはずです。
「次はあの曲にチャレンジしたい」「難しそうなコードも身につけたい」「友人や家族に聴かせてみたい」などなど、考えるだけで楽しくなってきます。
ぼくの友人のひとりに、大人になってから弾き語りをはじめて、たった3年でなんと「ワンマンライブを演る」という目標を達成してしまった人がいます。
友人の場合は、
- 弾きたい曲を1曲覚える
- 人前(家族や友人)で演奏する
- レパートリーを3曲にする
- 腕試しにライブハウス(弾き語りカフェ)に出演する
- レパートリーを増やす
- 定期的にライブハウスに出演する
- オリジナル曲を作る
- 練習とライブを繰り返す
- ワンマンライブを演る
というように小さな目標をコツコツと積み重ねて、大きな目標を達成したわけです。
目標は、上達への最大の近道。
目標があれば弾き語りはどんどん上手くなりますし、ギターを弾くのがますます楽しくなってきます。
どんな些細なことでもいいです。ぜひ、目標を持って弾き語りをはじめてください。