【習得必須】音叉の使い方とチューニング方法
ギターを弾く前にまずやること。
それはチューニングです。
チューニングをするときは、クリップ式のチューナーかチューナーアプリを使う人がほとんどだと思います。
簡単にチューニングができるので、ぼくも普段はアプリでチューニングしています。
ただ、音叉を使って自力でチューニングすることを、ぜひ覚えていただきたいです!
- 自力でチューニングできると良いこと
- 音叉でハーモニクス・チューニング
- 音叉で5弦を合わせる
- 他の弦を合わせる
- 実音でのチューニング
自力でチューニングできると良いこと

自力でチューニングができるようになると良いことが3つあります。
- 音感が良くなる
- いざという時に動揺しなくて済む
- 弦の張替えの時に便利
音感が良くなる
自分でチューニングができるようになってくると、音感が良くなると言うのは大袈裟かもしれませんが、音が合ってる合っていないということに敏感になります。
そうすると、弾き語りの時にギターの伴奏と自分の歌がずれていると、それに気付きやすくなり、自然に音を合わせられるようになる。
つまり歌を外すことなく、上手く歌えるようになる可能性が高くなります。
いざという時に動揺しなくて済む
例えば、ホームパーティーやライブなど人前でギターを弾く時、周りがうるさくてアプリが使えなかったり、チューナーの電池が切れたりすることは、この先必ず何度か経験するでしょう。
そこで動揺することなく、ささっと自力でチューニングをできることはかなり大切です。
デジタル機器に頼り過ぎて、チューナーがないとチューニングもできないのは正直ダサいです。
それに、チューニングごときで動揺してしまっては、その後の演奏にも悪い影響を与えてしまうでしょう。
因みに、周りに音叉やピアノなどAの音が出せない時は、勘で5弦の音を決めつけて、それを基準にチューニングしましょう。
弦の張替えの時に便利
弦を張り替える時の最初のチューニングにも重宝します。
デジタルチューナーは音が出ませんので、弦がゆるゆるだとどれくらいの音になるまで、音を上げればいいか分からなくなります。
その点、音叉はAが出るので、Aの音を頼りに弦を巻いていけばいいわけです。
音を聴いて、耳で音を合わせる力は、絶対身につけた方がいいです!
音叉でハーモニクス・チューニング
音叉で5弦を合わせる
音叉は二股の棒に触らないように球の根元あたりをつまんで、二股のどちらかを叩いて振動させることで音が出ます。
机などで叩くとどちらも傷ついてしまいますので、ぼくは膝で叩いています。
打ちどころが悪いと案外痛いので、慣れるまではちょっと我慢です。
そして、叩いた後に先の球の部分をどこかに触れさせることで、音が響きます。
その音と5弦を合わせるのです。
5弦はそのまま開放弦を鳴らしてもいいのですが、同じAの音でもオクターブが違うので、合わせにくいです。
そこで、5弦の5フレットのハーモニクスと音叉の音を合わせます。
ハーモニクスのやり方は、
- 5弦の5フレットの真上を軽く触れる(※弦を押さえない)
- ピッキングしたらすぐに指を離す
- 「ポーン」という音がする
強めにピッキングするのがコツです。
では、5弦をチューニングしましょう。
音叉で5弦を合わせる:先にハーモノクスを出すパターン
- 5弦の5フレットのハーモニクスを出す
- 音叉を鳴らす
- ボディで響かせる
- ペグを回し音を合わせる


これだと先に弦を鳴らすので、音叉が鳴った時には音が小さくて合わせにくいと思う人もあるかと思います。
そういう場合には…
音叉で5弦を合わせる:先に音叉を鳴らすパターン
- 音叉を鳴らす
- 耳に突っ込む または前歯の先でかじる
- 5弦の5フレットのハーモニクスを出す
- ペグを回し音を合わせる
ふざけているようですが、耳に突っ込む方法や歯でかじる方法は頭の中で反響してしっかり聴こえるので合わせやすいです。
音叉と5弦。
この2つの音が違っていると、波長がずれてブゥオ〜ンブゥオ〜ンと不快な音がしますが、音が近づいてくるとプ〜ゥオ〜ンと波長が緩やかになってきます。
そして、ぴったり合うと波長のうねりが消え気持ちいいA音が響きます。
これで5弦のチューニングは完了です。
他の弦を合わせる
5弦を合わせたら、他の弦を順にチューニングします。

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6弦の5フレットのハーモニクスと
5弦の7フレットのハーモニクスで6弦を調整
●
5弦の5フレットのハーモニクスと
4弦の7フレットのハーモニクスで4弦を調整
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4弦の5フレットのハーモニクスと
3弦の7フレットのハーモニクスで3弦を調整
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6弦の7フレットのハーモニクスと
2弦の開放音で2弦を調整
●
5弦の7フレットのハーモニクスと
1弦の開放音で1弦を調整
これで一通り調整できました。
ただし、全ての弦を調整して張りのバランスが変わったことで、4、5、6弦あたりの音がが少しだけズレることがあります。
弦を張り替えて間もない時期などは特に音がズレることがありますので、もう一度最初からチューニングをしましょう。
慣れないうちは、自力でチューニングをしたあとにチューナーで答え合わせをしましょう。
実音でのチューニング方法
ハーモニクスがうまく鳴らせない場合は、実音でチューニングしましょう。
- 音叉で5弦を合わせる
- 6弦の5フレットと5弦の開放音で6弦を調整
- 5弦の5フレットと4弦の開放音で4弦を調整
- 4弦の5フレットと3弦の開放音で3弦を調整
- 3弦の4フレットと2弦の開放音で2弦を調整
- 2弦の5フレットと1弦の開放音で1弦を調整
の順に行います。
ただし、ハーモニクスでのチューニングの方が慣れると合わせやすいですので、おすすめはハーモニクス・チューニングです。
これは完全に余談ですが、音叉でチューニングをする時、「手が3本あれば」と毎回必ず思います。
1本の手で音叉を鳴らし、他の2本でハーモニクスを出しチューニングすれば、めちゃ楽ですよね。
ギターリストなら音叉でのハーモニクス・チューニングを身につけましょう。
ちなみに買うなら、老舗のメーカーのこれで間違いないです。
※A=440Hzを購入してください。国際標準化機構(ISO)で定められた基準周波数です。A=442Hzや他の周波数のものもありますので、ご注意くださいね。